病院で携帯電話禁止の本当の理由
今や一人1台は持っている携帯電話。人によっては仕事用、プライベート用と使い分けている人もいるほどですよね。2台持ち、3台持ちをしている人もいるほどです。
病院では携帯電話の使用が禁止されています。なぜなのでしょうか?
私は数年前、妊娠中に切迫早産となり1カ月ほど入院していた経験があります。このとき看護士さんから携帯電話を病室で使用しないように注意されました。「携帯電話から出ている電磁波が医療機器に悪影響を与えるから」と説明を受けました。電話を使用したいときには、いちいち病室から出て使用していました。
大きな病院になると医師や看護師が首から携帯電話を下げていますよね。医療従事者であれば携帯電話を使用してもいいのでしょうか?
医師たちが首から下げているのはPHSです。医療機器に影響を与えないような微弱な電波を発する医療用のPHSを利用しているのです。
私が出産した産婦人科院では受付でPHSを渡されます。患者の呼び出しをPHSで行うのです。人前で看護士が患者の名前を呼ばなくても良いようにしているのです。プライバシーを守るために導入していると聞きました。このPHSも医療用のものですから院内で使用しても何ら問題はないのでしょう。
最近の携帯電話から発せられる電磁波は医療機器の不調を促すことはないと言われています。昔と比べて格段に医療機器の性能がアップしていますし、携帯電話の電波も以前ほど強くなくなっているからです。総務省も携帯電話による医療機器への影響はないと報告しています。
携帯電話を病院で禁止されているのはマナーが大きな要因だと考えられます。病院は病院を治療するところです。携帯電話を使って話をする場所ではありません。電車内では携帯電話の使用を禁止されていると同じ理由ですね。
最近では一昔前に比べると、病院での携帯電話の使用もずいぶん緩和傾向にあるようです。しかし、診察室や検査室などでは使用は禁止されています。使用できるエリアは決まっていますのできちんとマナーを守って使用しましょう。最近の携帯電話はカメラ機能が付いています。カメラ機能を使っていると個人情報が漏えいされると不審に感じる人もいますので、使用方法は十分に気をつけましょうね。通話可能エリアであっても大声での通話や歩きながらのスマホはマナー違反です。